ウェルネス・メディカル気功の施術法とは?
私たち、ウェルネス・メディカル気功の施術者(気功師)たちは、主に外気療法を軸に、タン大師が作り上げたプロトコルに則って患者さんの施術に当たります。ここでは、主に対面式の施術のことを書いてみたいと思います。
ウェルネス・メディカル気功は、タン・スー・コン博士大師によって確立されたメディカル気功です。この世の中で、メディカル気功と呼ばれるものは、2つぐらいしか組織だったものは存在しないようです。その理由は、中国では長い間、メディカル気功は一子相伝の気功術で、父から子へと受け継がれたそうで、文化大革命によって、その気功術も地下に潜ってしまってからは、日の目をあまり見ていないからです。ところが、メディカル気功(医療気功)は、中国で一番古い気功術で約5千年、6千年前から存在します。
中医学(漢方や鍼治療、中国マッサージ法)などのベースが出来上がったのが約3千年前です。つまり、漢方や鍼治療よりも古いのがメディカル気功で、中国で一番最初に使われた健康法です。この気功術から、他の学術気功、武道気功、宗教気功などが派生したのです。
そして、ウェルネス・メディカル気功では、自分の健康を確立するセルフヒーリングコースと、他者を気功施術で健康にするテクニカルコースに分かれています。マレーシアで唯一、気功師として、政府認定の国家資格を得ることが出来るのがウェルネス・メディカル気功です。ただしこの資格を得ることが出来るのは、マレーシア人のみ。
このテクニカルコールは4段階で、これが修了してから、臨床で50ケースをしてやっと気功師として認定されます。
そして実際に施術をすることが可能になります。対面式の施術の時には、まずは問診から。いろいろとお話を伺ってから、実際に施術に入ります。質問もさせていただいて、現状の症状とお医者さんの診断名や検査結果もいただいて、そこから開始します。
まずは、スキャンと言って、身体の様子を手で診ます。気功師によっては、目視で分かるものもいれば、指を鳴らしながら、様子を診るものもいます。私は左手を使います。例えば、エネルギーが滞っている場所は、ドロドロと熱かったり、欠乏しているところは氷のように冷たかったりします。ビリビリと電気が走るところは、エネルギーがオーバーヒートしたような感じです。癌患者さんは、本当に最初は、強力に黒い、大きなエネルギーを患部に感じます。それは、ヘドロが熱くなったような、ドロドロとした感じや、吐き気を催すような気を実際に感じます。明らかに、【違い】ます。
あるいは、もう数年前や、それ以前に手術した痕に手をかざしても、なんとも言えない熱を感じたりします。外部の皮膚は癒えても、中身はエネルギー的に、完全には傷が癒えていないのです。例えば、6年前に乳がんの手術をして寛解を迎えた人のスキャンをしていた時でした。彼女の左上の胸の部分に手をかざしてみたら、熱い熱い!彼女が癌を患ってたことだけは知っていましたが、どこかは聞きませんでした。
「左胸の上の部分ですか?」と彼女に聞いた時に、彼女の驚いた顔が今でも忘れられません。理由を説明したら、再発なのかと心配されましたが、違います。内部の傷のエネルギーが癒やされていないのです。これもひとつ気をつけなくてはいけないのですが、大きな手術をした方は、きちんと伝えてくださった方が良いのです。なぜなら、その箇所も癒えていなかったら、エネルギーを必要としているので、その部分も施術する必要があるのです。そうしないと、エネルギーがその手術した箇所にたくさん行ってしまうということがあるからです。
スキャンが終わったら、今度は患者さんがリラックスするように呼吸を整えて、繋がることを意識します。そして、開始の手順。
次に患者さんの報告と、実際にスキャンしてみて、必要な箇所を気功施術して行きます。やり方は、直接患部に触ることもありますが、ただ手を動かして触らずにすることもあります。病気や怪我、症状によってプロトコル(施術手順過程)があるので、それに則って行います。やり方は、大まかに言えば、悪いエネルギーを出して掃除して、癒やし、新しいエネルギーを入れる。これだけです。もちろん、細かいやり方もあるのですが、ここでは割愛します。
最後に、患者さんに状態を聞いて、まだ痛いところがあれば、改善が見られるまで、そこを重点的にやります。そして最後に全体的な身体のエネルギーのバランスを整えて、丹田にエネルギーをチャージアップして、終了です。ざっと30分程度です。
これで終了ではなく、必要だったら、気功の動功を教えて、それをうちでやってもらうこともあります。呼吸法や瞑想も、症状によってはお教えします。やれば、施術の効果が長続きしますが、やる・やらないはご本人次第。どれだけ早く治したいのかが、キーになって来るわけです。中には、【治りたくない】と無意識に思っている方もいらっしゃいますよ。
1回で改善するものもあれば、そして、残念ながら、1回で治ることはないものまで。必要に応じて毎日施術、あるいは週2回を目安にする場合もあります。ひどい場合は、1日2回ということもありえます。そこまで酷くならないうちに早めのお手当が必要です。まずは病院に行って検査をすることが大切です。そこから、治療法の一環として、気功術や漢方、あるいは鍼治療などを取り入れれば、早く治ることが多々あります。癌のステージ3や4の方々は、そういうふうに代替療法を取り入れながら、寛解に持って行く人もいらっしゃいます。四十肩や五十肩の場合は、軽い場合は1回で治ることも。
不妊治療から、子供のチック症、筋骨に関することから、癌まで。出来ないものは、霊的な問題を抱える方です。
そして、よく患者さんから尋ねられるのは、「疲れないのですか?」です。全然とは言いませんが、最高11名の患者さんを1日で診たことがありましたが、その時はさすがに、ちょっと疲れました。なぜなら、私たちウェルネス・メディカル気功の気功師たちは、外気療法を行います。つまり、自分の持つ内氣(ないき)を患者さんにエネルギーとして与えるのではなく、外氣(地球や宇宙)のエネルギーを丹田呼吸により得て、それを使っているからです。その方が、効率よく、もっと大きなエネルギーを使えるのです。人間ひとりのエネルギーは限りがあるけれど、地球や宇宙のエネルギーは計り知れない大きさがあるということは、皆さんもご存知だと思います。ただし、レイキと違う点は、気功師は常にエネルギーを丹田に蓄えるように備えています。あるいは、すぐに呼吸によって外氣を取り入れることが出来るように鍛錬しているわけです。毎日の精進。これが大きな氣を持つ道のひとつでもあります。
0コメント