生と死の間(はざま)で。エネルギーが無になるとき。
やっと、自分の中で語る時期が来たと思ったことを今回書きます。去年の12月、ある依頼を受けました。それはICUに入院して酸素マスクを付けたある老婦人への気功施術です。すべて遠隔施術で行いましたが、このご婦人に1度、ICUへ面会に行って最初に会っています。
それから、2週間もしないうちにお亡くなりになったのですが… 生前のご婦人とは1度きりしか会いませんでしたが、そこでかなりのラポートを感じました。
まずは、彼女の病状や状態は、そのご子息であられる、Daboさんのブログ記事をご覧ください。
人間の命に関わる臓器は、最初に心臓で、次に肺になります。お医者さんによると、殆どの病気で最後は、肺炎になって亡くなる人が多いそうです。たとえ、老衰で亡くなったとしても、直接の原因は肺が機能しなくなったからというのが、多いそうです。
最初にお会いしたときは、茶目っ気があって、少女がそのままおばあちゃまになったかのようなご婦人でした。でも、本当にDaboさんたちがマレーシアに戻って来るまで命が長らえるのかどうかは、正直、不安でもありました。無理のような印象があったのです。でも、私の妄想かもしれません。それに人間の寿命は、別の人間が操作出来るものではなく、仮に出来たとしてもそれは自然の摂理に反しています。神の領域なので、人間が立ち入る域ではありません。
最初は、遠隔施術をすれば、さまざまな臓器や血液の流れ、気の流れまで鮮明に分かったのです。詰まった場所があれば、また流れるように施術して… それがだんだんと私の危惧したようになったのは、彼女の死の1週間前でした。
まずは、臓器がひとつずつ、反応しなくなりました。心臓や肺はかすかに動いているけれど、他の臓器が反応しないのです。
毎日施術していましたので、そういう状態が2日ほど続いた後に、今度は力強い心臓の反応があって、ご婦人の【生きたい。まだ生きたい】という情熱的な感情が伝わって来ました。本当は、まだ生きたい!そんな気持ちが強く伝わって来て、施術後も数日は持ち直したかのようでした。
ところが、死の3日ぐらい前になると、またピタっと臓器が無反応でした。どんなにエネルギーを送っても、強い気を込めても、まるでそれは無機質な壁を通り越して、反対側に流れ出してしまい… そんな感覚と、無反応な身体、冷たい臓器。今まで気功施術をしていて感じたことのないような虚無感を感じました。反応なしということは、怖いことです。初めて、虚という感覚を味わいました。
段々と、臓器が止まっていくのが分かりました。ひとつずつ、無反応になり、閉じていく…
私には恐怖しかありませんでした。助けてあげたいけれど、どうしようもありません。私には人間の命の判定は出来ません。せめて、生きて息子さん家族に会わせて差し上げたい…だけれど、それが無理だという、無常感。なんにも出来ない… 悲しかったです。泣きながら、施術した最後の3日間でした。
亡くなる3時間前に最後の施術をしたところ、もはやエネルギーレベルの心臓も完全に止まっていました。肉体レベルではまだ動いていたわけですが、エネルギー的には完全にストップして閉じてしまっていました。悲しくて、泣きながら施術している私に気づいた夫が、「大丈夫か!?」と声を掛けてきたぐらいです。
心臓をマッサージしても、なんの反応もありません。私が、「亡くなってしまったと思う」と言ったときの顔が引きつっていて、すごく心配だったと後から夫から言われました。
生きて息子さん家族にお母様を会わせて差し上げられなかったのが、唯一の心残りでした。ただし、静かに苦しまずに逝ったことは分かりました。本当に静かな最期の時間だったかと思います。
あれから、4ヶ月経ったMCO(ロックダウン)中のマレーシア。ある夜、かなりはっきりとした夢を見ました。このご婦人が、私の夢に現れて、
「あのときはお世話になったわね。あなたが一生懸命やってくれて、本当に助かったわ。最期も怖くなかったし。今日は、お礼に来たの…」、…
他にもいろんなお話をしてくれたのですが、ビックリして起きたら、朝の3時前!
夢と言ったら、それまでですが、私は彼女が本当に私に会いに来てくれたのだと思います。
小さな頃から、物心ついた頃には、そういった類のものをたくさん見えた私でした。母親には、絶対そういうことは他人には言わないこと、と言われて育ったのです。予知することも出来ました。父方の家族には、そういう者が数人いたからです。
それはまた別の話なので、ストップして…笑
【生きている】ということは、エネルギーが流れているということがハッキリと理解できました。エネルギーがブロックしていれば、いつかはそこが病気になるわけですが… あるいは、エネルギーがビリビリと放電しているような箇所も、きちんと気が巡っていないので、それをきちんと流れるようにしなければ、これまた病気になりやすいです。
でも、そういったネガティブな氣の流れさえも、生きている証拠。ますます、自分の身体も、そして他の人の身体も大切であって、大事なものだとも再認識しました。私にたくさんのことを学ばせてくださったご婦人と、その機会を与えてくださったDaboさんに心より感謝いたします。
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