ロックダウン(緊急事態宣言)で酒量増えてませんか?
世界のどこでも、ロックダウン中のお酒類の売れ行きが好調らしいです。憂さ晴らしのためには、飲酒も止む終えないと思っている方々もいるかとは思います。
ただし、日本人にとっては飲酒は、気をつけないと大変なことが、将来的に起こるかもしれないものです。
というのは…
日本人は遺伝的にアルコールを分解する酵素が少ない人が他の民族と比べて多く、あるいはほとんど持ち合わせていない人々も少数ながら存在します。お隣の韓国と比べると、かなりの差異があるのです。考えてみれば、日本では当たり前のような、お酒を飲むと赤ら顔、あるいは千鳥足の人や、酔っぱらいが管を巻いている様子を見ることが出来る国はあまり多くはありません。
アルコールを分解する酵素は肝臓で作られます。それはアルコール脱水素酵素(ADH)と呼ばれ、文字通り、アルコールを分解して、アセトアルデヒドと呼ばれる物質に変換します。更にこのアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって、酢酸に変えられて安全な形で排泄されることになります。
このADHの酵素が少ない、あるいはほとんど持ち合わせていない日本人は人口の7%も存在して、さらにALDHが低活性、あるいは非活性の日本人はなんと人口の40%も存在するのです!このALDHが低活性、あるいは非活性の人々はすぐに分かるかと思います。お酒を飲んで顔が赤くなる、あるいは二日酔いになる人々が、そうです。
さらにADHが少ない人は、体内にアルコールが長く残り、それによってアルコール依存症になったり、癌が複数発生する率が非常に高くなるのです。
もともと、アルコールもアセトアルデヒドも、実は発がん性を持ち合わせています。
アルコールが原因のひとつとなる癌としては、口腔、咽頭、食道、乳がん、大腸、肝臓が挙げられます。それも同時に複数の癌が発生することがあるそうです。
特に週アルコール摂取量が300gを超える飲酒をする日本人男性の13%は癌になっていると言われます。
週300g(30ドリンク)のアルコール摂取量を1日あたりに換算すると、ビール中瓶(500ml)を2本以上(2本からですからね!)、日本酒2合、ワインだと4杯以上です。
この人達は、脳卒中のリスクも、飲酒をしない人たちと比べて発症が14年も早いとの臨床結果も出ています。
日本人の体質には、飲酒は合わない人が多いのですから、気をつけたいものです。
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